Ocha is Fun!
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“帰去来”の故郷を訪ねて
|   2016年7月27日   |   Ocha is Fun!

 

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全国第二位の茶生産量を誇る鹿児島県。
当店で一番人気のある「帰去来」は、陽光
あふれる鹿児島は知覧の地で育った元気
な茶葉です。今回は、新茶の芽吹く知覧の
茶園からのレポートです。

  看板茶の誕生

「緑がきれいで美味しくてびっくりした!」shaという方から、「30年間、帰去来一筋です」と熱心なファンまで、多くの皆様にご愛飲いただいている、当店の看板茶「帰去来」。この「帰去来」と先春園の出会いは昭和55年頃のこと。姿(茶葉の形状)が良くて水色(お茶の色)が黄金色で透明なのが「上質なお茶の揺るがぬ定義」だった当時、ある鹿児島の取引先から持ち込まれた茶葉は、それとはまったく違っていました。見た目は粉茶のように細かく、水色も緑色。店主をはじめ皆驚きましたが、お客様には好評でした。確かに今までの煎茶とはまったく違う、新しいお茶のうまさとコクがありました。
漢詩好きの当時の店主は、晋時代の詩人・陶淵明の詩にちなんで、このお茶を《帰去来》と名付けました。都での役人暮らしを辞し、恋しい故郷に再び帰ると詠われた「歸去來兮辭」。また必ず再び飲みたくなる、そんな忘れられないおいしさ、という意味を込めて命名したのです。
あれから30数年。当代店主は、「帰去来」のルーツを改めて皆様にお伝えしようと、鹿児島の知覧に向かいました。

  「天然玉露」の別名を持つ

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4月初めに訪れた鹿児島県知覧町では、桜の花と入れ替わるように茶園で新芽が芽吹いていました。温暖で肥沃な土地柄の南九州はお茶の栽培に適していますが、中でも長年品質の向上に取り組んできた知覧茶は、全国的にも高い評価を得ています。
現在日本のお茶は、生産量で7割以上を占める「やぶきた」という品種を中心にブレンドしたものが多いのですが、「帰去来」は「あさつゆ」という品種の茶葉のみ100%使っています。濃緑色が美しい「あさつゆ」の葉はやや肉薄で、深蒸しにするときれいな緑色とコクがあふれ出します。その濃厚な味わいと独特の香り、鮮やかな緑の水色から、「天然玉露」と呼ばれているほどです。
知覧の生産者いわく「あさつゆは、一〇年育ててやっと使えるかどうかという、栽培がとても難しい品種なんです」。病気や遅霜に弱く、デリケートな茶樹を扱うため熟練された栽培技術を要する「あさつゆ」は、収穫量そのものが少ないため、市場になかなか出回らない希少な茶葉でもあります。「知覧でも後岳地区は、寒暖の差が大きくて朝夕に霧がかかり、強風が吹きぬけることがないため、上級茶栽培に適しています」。我が子のようにお茶を育ててくださる生産者の言葉は、力強く胸に響きました。

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特選 深蒸し煎茶「帰去来」 希少な「あさつゆ」100%の煎茶。香り・味・色の三拍子揃った「深蒸し茶の逸品」です。

   知覧の土地の香り

鹿児島空港から知覧の茶園に向かう車窓から、噴煙が立ち昇る桜島が見えました。火山灰土に降り注ぐ陽光と風。知覧の後岳地区で育つあさつゆから生まれる「帰去来」の独特の香りは、まさに「知覧の土地の香り」だと改めて実感しています。
皆様もぜひ一度、ご賞味ください。

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    帰去来ティーバッグ新登場

特撰 深蒸し煎茶「帰去来」ティーバッグ。
カップや急須に「ポンッ」。ホットはもちろん、夏場はアイスでも美味しくいただけます。

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